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マディソン郡の橋 終楽章

マディソン郡の橋 終楽章

ロバート・ジェームズ ウォラー

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レビュー

schazzie
schazzie
2011年6月読了
『マディソン郡の橋』の続編というか、キンケイドの側から思い返して、キンケイドの人生に焦点を当てた物語。

しかし、彼に彼自身も知らなかった息子がいたというのは驚き。とってつけたようなエピソードではあるが、それが孤高のカメラマンの最後に温もりを与え、読む側も安堵した感じ。

だが前作からも思っていたが、フランチェスカがキンケイドと同じ場所に遺灰を撒いたことに対して、墓地の隣を用意して待っていた夫リチャードの魂はどうなるのか?

誠実な夫であり、フランチェスカの気持ちに気付いていた(と私は確信している)リチャードが一番気の毒でもある。死後の世界があるとして、そこで裏切られるくらいなら、いっそ生きている間に裏切ってくれた方が良かったと私なら思うだろう。

いずれにしても大人のラブストーリーで、年齢を重ねなければ分からない微妙で複雑な感情を描いた話だと思う。とても一言では語れない。

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