
みんなの評価
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5
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2
1
レビュー
下町の中華料理屋の兄弟の青春物語。
本の帯には「爆笑コメディー」と書いてあったけれど、まっすぐで爽やかな青春物語という感じがしました。
兄と弟、お互いに相容れないと思いつつも、無意識に良いところを認め合っていたりとか、分かり合っている部分が良かった。
要領が良くてクールで家族と距離を置いている兄と、愛嬌があって誰からも愛されてて、家族や自分の生まれた町を愛する弟。最初そんな風に描かれていた二人の内面を覗くと、兄は本当は熱くて弟思いで負けず嫌いですっごく不器用で、この町を出た事が無かった弟が実は自由で軽やかで案外要領がよかったりして、二人ともすごく人間味があって、物語が進むごとにこの兄弟をどんどん好きになりました。
自分の事って本当によくわからないから、そんな自分を幼いころから間近で見ててくれて、もしかしたら一番知っててくれてるのはやっぱり家族なんだろうなと。
「他の家の飯食わな、人間は大きくなられへんわ」という親父さんの台詞が好きです。この一文を読んだ瞬間、おし。頑張ろうという気になりました。
ちょっと家族や周りの人に優しくしよかな。と思わせてくれる小説でした◎
本の帯には「爆笑コメディー」と書いてあったけれど、まっすぐで爽やかな青春物語という感じがしました。
兄と弟、お互いに相容れないと思いつつも、無意識に良いところを認め合っていたりとか、分かり合っている部分が良かった。
要領が良くてクールで家族と距離を置いている兄と、愛嬌があって誰からも愛されてて、家族や自分の生まれた町を愛する弟。最初そんな風に描かれていた二人の内面を覗くと、兄は本当は熱くて弟思いで負けず嫌いですっごく不器用で、この町を出た事が無かった弟が実は自由で軽やかで案外要領がよかったりして、二人ともすごく人間味があって、物語が進むごとにこの兄弟をどんどん好きになりました。
自分の事って本当によくわからないから、そんな自分を幼いころから間近で見ててくれて、もしかしたら一番知っててくれてるのはやっぱり家族なんだろうなと。
「他の家の飯食わな、人間は大きくなられへんわ」という親父さんの台詞が好きです。この一文を読んだ瞬間、おし。頑張ろうという気になりました。
ちょっと家族や周りの人に優しくしよかな。と思わせてくれる小説でした◎
この本を読んでいる人(6人)
読書ステータス
読了
6人