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独り居の日記

独り居の日記

メイ サートン

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レビュー

zooko012
zooko012 2011年4月読了
(当時)60歳のアメリカ女性詩人、メイ・サートンの日記である。彼女は、孤独と向き合うために、ロバ・羊・オウム・猫を友として、アメリカの片田舎で、一暮らしをし、庭造りに精を出し、花を愛で、四季を味わい、訪問してくる友人らとのひとときと大事にした。こういうと、人生の黄昏における達観した老女(?)の枯れた日記を想像するかもしれない。しかし、彼女は、人一倍、愛憎が強く、進行形で恋愛(レズビアンでもある)をし、芸術に対するどん欲さ(名誉欲)、パートナーとの関係を破壊するほどの癇癪を持ちあわせる、激情家なのであって、日記の上でも、それを隠そうともしない。それにもかかわらず、静謐な、透明感を持った日記となりえているのが、この本の素晴らしさである。

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