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午前4時、東京で会いますか?―パリ・東京往復書簡 (ポプラ文庫)

午前4時、東京で会いますか?―パリ・東京往復書簡 (ポプラ文庫)

リシャール コラス

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この本について

天安門事件後17歳で渡仏、ゴンクール賞最優秀新人賞をはじめ、各国文学賞を受賞し、世界の注目を集めるシャンサ。在日38年で経済人と作家の二つの顔を持つリシャール・コラス。異文化体験、歴史認識を通じ、新時代の生き方を語り合う、魅惑の往復書簡集。

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レビュー

なみえい
なみえい
2012年9月読了
P53/この日、僕は分け合うことの価値と、何も持っていなくても、その何もないものを全部差し出すのが、どれほど貴重かということを知りました。

P79/氷河のふもとで寒さと風に震え、目の前の絶壁を見上げてめまいを覚えても、負けずに山に挑む覚悟がなければ、ヒマラヤの頂上にたどりつくことはできません。

P162/僕の友人一家が残した痕跡の上で、自分たちを苦しめた天も地も、いわんや人間も、けっして恨むことなく、謙虚に沈黙を守ったのですね。

P181/私は平坦で単調な道よりも、頂上で美しさが待っている孤独で急な山道の方が、好きです。

P348/つまり二人は「バイ=リンガル」(言葉を二つ話せる)を超えて、「バイ=カルチュラル」(文化を二つ持っている)なのです。それがどれほど人生を豊かにしてくれるかを、この往復書簡は見事に示しています。





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