この本について
幼少の頃に凄まじい幻視体験を持った日高環は、成長してフレスコ画の制作に携わるが、仕事場であった聖堂学園の礼拝堂が爆破され、さらに身近な人物の死に直面する。すべてはひとりの少年によって引き起こされたものだったが、環はそれを契機として、自らが死そのものに強い魅力を感じていることに気づいた―イタリアを彷徨する、死に魅入られた女性の物語。長編幻想ロマン。
読書ステータス
読了
2人