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アルバトロスは羽ばたかない

アルバトロスは羽ばたかない

七河 迦南

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1件のレビュー

この本について

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、多忙な仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる「不慮の事故」なのか?だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。鮎川哲也賞作家が描く、季節を彩る五つの謎。『七つの海を照らす星』に続く、清新な本格ミステリ。

みんなの評価

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レビュー

karua222
karua222
2011年8月読了
「七つの海を照らす星」の続編。児童養護施設を舞台にしているのは変わらずだが、今回は構成に変化があり、まず大きな事件が起こり、そこを軸にして過去にさかのぼる事で季節に絡めて子供達の成長を描き、日常ミステリを盛り込んであるという作品に。子供達にある背景は、どうしても明るいものではないために暗い話になってしまうものの、その分時折見せる普通の子供の描写でも温かみが感じられる。結びの部分での、名の通りの人物(春菜)だと憧れる佳音や子供達に慕われている春菜の描写には目頭が熱く…このままでは終わりません!…よね?

読書ステータス

読了 3人

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