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ちくま文学の森 10巻とっておきの話

ちくま文学の森 10巻とっておきの話

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レビュー

schazzie
schazzie
2011年7月読了
古今東西のとっておきの話が詰まったアンソロジー。読んだきっかけはイタロ・カルヴィーノが入っていたからなのだが、どれも秀逸な短編で、久しぶりにいい文章を読んだという満足感がある。基本的には長い物語が好きだが、いい短編は無駄を削ぎ落とす潔さと作家の高度な技術を感じる。チェーホフ的な、日常生活を切り取ってそのまま投げ出しただけの短編が多い中、高度な技術を感じるいい短編にはめったにお目にかかれないが、この本はまさにそういういい短編がぎっしり詰まった本。作家たるもの技巧を凝らさなくてはならない…とはサマセット・モームの弁。

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