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人生ドラマの自己分析―交流分析の実際

人生ドラマの自己分析―交流分析の実際

杉田 峰康

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らんぶる
らんぶる
2011年12月読了
交流分析のうち脚本分析に重点を置かれた本でした。非常に読みやすく具体例も多いので、交流分析について勉強し始めた私でも読みやすかったです。

交流分析の目的については以下のように書かれています。

「交流分析の究極の目的は、人生脚本の分析。すなわち、自分が脅迫的(自分でストップしたいと思っても不可能なこと)に演出している特殊な人生のドラマを知り、それまでは運命や宿命とあきらめていた人生の計画を、自らの統御のもとにおくこと。脚本の分析を行うことにより、自分の性格の謎、特に人生早期につくられた基本的な構え(自己、他人、世界に対する基本的な反応態度)、あるいは人生の重要な局面で、自分が演じる防衛的交流などについて、くわしく調べていく。その結果、自分の人生計画の過程を決定し、それを自己の独自性がフルにイカされるドラマに書きなおすことが可能になる。可能性に富んだ「本来の自己」に触れることによって、古い脚本に支配されることなく、生の欲望に、新たな方向づけを与えることになる。」

よくある自己啓発書を読むより、交流分析を学んだ方がいいように思います。

この中でうつ病についても書かれていたのですが、

「性格の発達面からみて、うつ病は生後6ヶ月から1年の間に母子のふれあいに欠けた生育環境におかれることが大きく影響すると言われている。10歳になるころまでに対人関係を含めた特定の人生体験を経る間に、何らかの新たな学習体験によって修正が行われない限り、本人の行動様式の一貫したシステムとなって固定化していく」

とあり、思い当たる節があるので、もしかしたらそれが自分の病気に影響しているのではないかと思うようになりました(今後の認知療法の進み方にもよりますが)。

他にはアルコール中毒の人の分析や、マリリン・モンローや勝海舟の分析もされており、興味深かったです。

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