この本について
女性の裸を描き続けているヌード専門画家のミク。初めて開いた個展で、孤独を纒った美しい青年に出会う。この人が欲しい―彼をひと目見た瞬間、ミクの体内に始まりのサイレンが鳴り響く。ひとりの時間を愛し、絵を描くことで自分の存在する意味を探るミク。何度夜を重ねても心には触れさせてくれない、服飾デザイナーの恋人。腕に刻む小さなタトゥーに恋の願掛けをする、陽気な同性愛者の少年。キャリーバックを引き、繁華街を彷徨っては「神」を待つ家出少女。アーティスト・加藤ミリヤ初めての小説は、手なずけられない愛を巡る物語。