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火星に住むつもりかい?

火星に住むつもりかい?

伊坂 幸太郎

3.8
13人が登録
1件のレビュー

この本について

住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが...。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!

みんなの評価

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レビュー

Yoo
Yoo
2017年1月読了
平和警察と言う、魔女狩りのように危険人物を捕まえ、拷問にかけ、処刑する組織と、それに立ち向かう正義の味方?を巡る話。「火星」とあったのでSFなのかと思って読み始めたのだが、すぐにそうではないとわかった。作中の複数の登場人物の視点を切り替えながら語られ、面白い。無実の人間でも、警察がそう公表すると、そんなはずはないと言うよりも、人は見かけによらないと言う反応をする、と言うのはありそうで怖い気がする。この話では少しありそうもない設定がされているが、実は現実にも起こっているのではと想像してしまう。

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