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鰻の寝床 (光文社文庫)

鰻の寝床 (光文社文庫)

内海 隆一郎

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レビュー

zooko012
zooko012 2011年7月読了
鰻好きで老舗鰻屋に嫁いだものの、子どもに恵まれず、夫の不倫相手の鰻好きの子を引き取ることになったおかみさん。戦後、孤児5人を引き取って育て上げた焼肉屋のオモニ。孫娘の婿養子をせっせと探す寿司屋の主人・・・。市井の美味しいお店を主人公にした短編集である。内海隆一郎の短編集は、予定調和そのものだけど、温かくてホロっと泣けて、疲れた心によく響く。本書は、それに加えて、もう、出てくる料理が全て本当に美味しそうなのである。内海の「人ひとの旅路」と並んで大好きな短編集であり、何度も読み返している(なお、谷口ジローが「欅の木」で内海の短編をいくつか漫画化しているが、これもよい)。

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