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須賀敦子全集〈第6巻〉

須賀敦子全集〈第6巻〉

須賀 敦子

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1件のレビュー

この本について

イタリア文学論―イタリア文学への、望みうる最良のガイド。翻訳書あとがき―親しみ訳した作家たちの肖像、その魅力の核心を紹介。

みんなの評価

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レビュー

miyan
miyan
2017年2月読了
彼女の書評、評論はとてつもなく幅広いです。
どこからそのエネルギーを得て、それを出力しているのでしょうか。

詩と、小説、そして翻訳あとがき。
死はやはり彼女が愛したサバの詩が中心です。

衝撃的だったのは彼の詩というのは
当初と、1945年時ではまったく形が異なったものと
なっていたのですね。

それは、彼の考え方の変化がそうさせたと
いわれています。

その一方で彼は、いわば「トレンド」に乗れなかったがゆえに
評価を受けることがなかなかできなかった
悲運の詩人でもあるのですよね。
どこの世界でもマイノリティは犠牲者なものです。

書評のほうは二人の作家がメインです。
そのうちの一人は女性作家。
著者が彼女に惹かれたのは
著者の家族は確かにそろっていたものの
父親の愛人問題があって
どこかそこに完全な家族への憧憬があったのかもしれませんね。
(解説ではそう断言してはいませんが感じていたのでは?)

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