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三つの名を持つ犬

三つの名を持つ犬

近藤史恵

3.5
3人が登録
1件のレビュー

この本について

売れないモデルの草間都にとって、愛犬エルはかけがえのない存在だった。一人暮らしの孤独を癒してくれるだけでなく、エルとの生活を綴ったブログが人気を集め、ようやく仕事が入り始めたのだ。だが、ある日エルは死んでしまう。エルの死によって仕事を失うことを恐れた都の前にエルそっくりな犬が現れたとき、思わず都は...。人ゆえの脆さと犬への情愛ゆえに、大きな罪を背負った都を救うのは誰?大藪賞受賞作家が描く、切なくも美しいミステリー。

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レビュー

れもん
れもん
2013年2月読了
飼っていた犬のおかげで仕事が増えた都。でも、愛人とヤってる最中にペットのエルは亡くなった。仕事が減ると怯えた都はそっくりな犬を見つけて飼い始める。犬の名前はナナ。都はナナをエルと名付ける。エルを誘拐したことで、飼い主のホームレスが事故で亡くなり、エルを守るために愛人を殺してしまう。エルは誘拐されたナナだと知って都をゆすろうとする振り込め詐欺末端の江口が現れる。江口は都に恋をして、犯罪から足を洗い、都とエルを守ろうとする。生き物のチカラってすごいなと思った。ハラハラやドキドキはなかったけど、希望の持てる終わりだった。犯罪や欲に流されず、しっかりと自分の道を踏ん張りながら歩いていくのは当たり前だけど、弱っている時は流されないことは大変なのかもしれない。

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読書ステータス

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