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オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

池井戸 潤

4.1
86人が登録
6件のレビュー

この本について

「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。

みんなの評価

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レビュー

mak246
mak246
2011年8月読了
『オレたちバブル入行組』の続編。今回は巨額損失を出した老舗ホテルの再建を押し付けられる半沢だが、その前に立ちはだかるのは銀行内部、そして顧客である老舗ホテルや役人の中に蔓延る理不尽を糧に自己欲を満たそうという輩だらけ。その分かり易い"悪"に対して、「基本は性善説。だが、やられたら、倍返し」のスタンスで真っ向から立ち向かっていく勧善懲悪な構図は今回も健在だし、テンポの良い展開も相変わらずで、作品へ引き込む力は抜群!
ただ、結末だけがしっくりいかなかったせいか、読了後の爽快感は若干薄れてしまったかと。。。

内容的には、切れ者の主人公半沢だけでなく、今回は同期でありながら神経的な病によって出世レースから脱落してしまい取引先へ出向となってしまった近藤の姿が対照的に描かれている。企業人としてはある意味ヒロイズム全開の半沢に対して、居心地の悪い出向先で燻りながら悩む姿は身近な生身のキャラクターとして感情移入しやすいし、自分のプライドをかけて立ち上がりながらも、最後は現実を受け入れて半沢を裏切るような選択をしてしまう心情も、偏にキレイごとだけでは片付かないというリアリティが滲み出ていて物語に厚みを持たせていた。

等々と前作とは違った切り口での痛快企業小説に仕上がっていたはずなのだが、前回では上司を脅して自身の昇格をもぎ取ったラストに対して、目前の悪は倒すものの組織内の政治力には屈してしまう今回の終わり方がちょっと印象的、、、と言うより意外な展開だった。
現実的な結末とは言っても小説なんだし、このシリーズにはスカッとした爽快な終わり方がお似合いな気がする。。。。
…つまり、これは次作への布石???
などと期待しつつ次の半沢の活躍を待つことにしよう!!
gugucchi
gugucchi
2013年7月読了
上司や金融庁にも言いたいことを言う半沢は痛快で胸がスカッとする。「やられたら倍返し」やってみたいなー
池井戸潤の小説は仕事のモチベーションが上がる。
a3h2m3
a3h2m3
2013年10月読了
ロスジェネを早く読みたい!ドラマも原作も最高でした。
ゆか
ゆか
2013年9月読了
こちらもドラマから。ドラマに比べると心理描写があんまり無いかな。銀行の内部事情は面白い。
ふみふみ
ふみふみ
2013年10月読了
ドラマを見ていたので、違いに目がいってしまったが、期待を裏切らない、バブル入行組同様、痛快な一冊だった。近藤が銀行に戻る引き換えに、半沢たちを裏切った場面は、この本をより引き立てるのに一役買った。人間は弱いのだ。誰もが半沢や渡真利のように強い人間ばかりではない。
taka_aki
taka_aki
2014年2月読了
ええ、ドラマ見て原作読んだパターンです。

まさにドラマ通り、と言うか逆か。

「倍返し」が出たときには「はい、倍返し頂きましたー」とか心のなかでつぶやいてしまったり。

テンポ良いし、引き込まれるし、スカッとするしの三拍子揃った一冊です。

読書ステータス

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