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空白の叫び〈上〉 (文春文庫)

空白の叫び〈上〉 (文春文庫)

貫井 徳郎

3.7
4人が登録
1件のレビュー

この本について

退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向かうのか。少年犯罪をテーマに中学生たちの心の軌跡を描き切った衝撃のミステリー長編。

みんなの評価

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レビュー

mak246
mak246
2010年7月読了
生まれや環境も違い、立場や考えの異なる3人の少年たちが殺人に至るまでの経緯を描いた上巻。それぞれの物語が同時に進行しながらも1人1人の背景や心理が丁寧かつ克明な描写で、加害者犯視点でありながら思わず納得させらてしまう。
3人を平行して描くことで、それぞれが抱える鬱屈した想いに関しての対比も表現されており、まさしく誰もが加害者になってしまう可能生があることを考えさせられる。

…3人の中では1番普通っぽく、幼い感じでありながら唯一計画的な殺人に至る神原の展開に注目しながら中巻へ!

読書ステータス

読了 4人

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