レビュー

zooko012
2011年9月読了
アラスカの動物写真家・星野道夫の遺稿集である。星野道夫は44歳で熊の不慮の事故により亡くなった。自身の死を予感していたわけではないだろうが、奇しくも、これまでの自分の来し方、アラスカで出会った大切な人々、愛したアラスカをふわりと包み込み、慈しむ内容となっている。写真も素晴らしいが、柔らかく静謐な文章も本当に素晴らしい。「旅をする木」と並んで、(大げさだけど)心に灯をともす力のある本である。
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