この本について
繁華街のラブホテルで女の死体が発見された。警察が来るまで部屋を出ないでほしいと言われ、慌てる利用客たち。身体を重ねたその部屋で、昨晩とは違う相手の素顔が見えてくる。そして、女はなぜラブホテルで死んだのか...。ラブホテルでの一夜をめぐる、6篇の物語。
みんなの評価
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レビュー
あなたは小さな不幸を数えて、不満を抱えているけれど、愛されたいって望むのは、愛される自分をイメージ出来るからでしょ。僕はそれすらできない。幸せになれないんじゃなくて、幸せになりたくないとしか思えない。だって、あなたの不幸は、全てあなた自身が作っているものばかりで、自分で自分を傷つけて可哀想がって、まるで自傷行為みたいだ。あなたが羨ましいよ、世の中には他人に傷つけられまくって、自傷する余裕なんてない人間がたくさんいるんだから。自分でつけた傷は治っても、他人につけられた傷は簡単には治癒しない。容赦ないからね、他人は。
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