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あかんやつら 東映京都撮影所血風録

あかんやつら 東映京都撮影所血風録

春日 太一

3人が登録
2件のレビュー

レビュー

zooko012
zooko012 2014年12月読了
この本を一言で言い表すと「血がたぎる」という言葉だろうか。戦後、芸術よりも大衆性を求めて、時代劇から任侠映画、艶色映画を、情熱、映画に対する愛だけで、むやむやたらと節操なく作り出していった京都東映撮影所の熱い熱いグラフティである。ここに出てくる男達の荒唐無稽なパワーは哀切なまでに胸を打つが、この本がこちらの血をたぎらせるのは、この若い著者に、撮影所や登場人物に対する狂おしいまでの敬愛と共感があるからなのだと思う。「木村政彦はなぜ力動山を殺さなかったのか」の時にも思ったが、本当に面白いノンフィクションは、客観性を超える熱量からしか生まれないと思う。
ゆたゆた
20131115第1刷発行
20140220第5刷発行
文藝春秋
Amazon古書

20180208入手

¥567+350=917
¥1850+税
定価税込

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