この本について
オックスフォード大学史学部の大学院生は、時間遡行技術を使って研究する時代に赴き、各々観察実習を行っていた。第二次大戦の大空襲下のセント・ポール大聖堂で、火災監視をすることになったぼくは...史学部シリーズ開幕篇の表題作を、新訳で収録。短篇集初収録作「ナイルに死す」、終末SFの傑作「最後のウィネベーゴ」ほか、ウィリスのシリアス系短篇から、ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞作のみ全5篇を収録した傑作選。
みんなの評価
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レビュー
セントポール大聖堂を焼夷弾から守る火災監視員になった史学部の学生が主人公でタイムトラベルものの表題作ほかヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作品を集めたベスト版新訳。話としては、この話でもちらりと登場する主人公のルームメイトが主人公のドゥームズデイブックの方が好きだが、間違いからセントポール大聖堂に送り込まれて始めは乗り気でなかった主人公が徐々にのめり込んで行く姿が印象的。「最後のウィネベーゴ」は、問題のウィネベーゴを知らないので、物語に入って行きにくかった。
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