みんなの評価
3
5
4
3
2
1
レビュー

zooko012
2012年6月読了
「神々の山嶺」の主人公・羽生のモデル(森田勝)の評伝であると知り、購入。森田は、人を辟易させるほど、我が強く、強烈なコンプレックスを背景に、人を傷つける言動に平気に及ぶ。本来なら単独行が向かず、寂しがりやなのに、その言動から信用されずパートナーは離れていくし、登山隊に参加しても勝手に下山してしまう。最後には、若手の花形・長谷川常男を勝手にライバル視し、グランドジョラスに挑戦し、遭難死。凄い!というより、読んでいて胸が痛くなる生き様である。