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ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

本川 達雄

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レビュー

Popo
(p15)科学というものは自然の一面だけを切りとってきて考えるという性癖をもっている。一面だけの真実が指し示す方向が、必ずしも正しい方向ではないことを、いつも忘れないようにしたいものだ。
(p22)(アメリカで)大学内にはシュミット・ニールセンをはじめとして偉人が何人かそびえ立っていて、すっかりおそれいってしまったのだが、さて、一歩大学の外に出ると、だいぶ感じが違うのである。スーパーのレジにしても、車の修理工にしても、あきれるほど対応がのろいし不適切。これでよく給料がもらえるもんだ!とイライラするとともに、一般の日本人の有能さに、いまさらながら気づかされた。…これは「島の規則」だ!…島国という環境では、エリートのサイズは小さくなり、ずばぬけた巨人と呼び得る人物は出てきにくい。逆に小さい方、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルはきわめて高い。…いまや、地球はだんだん狭くなり、一つの島と考えねばならない状況にたち至っている。いままでは「大陸の時代」だった。これからは、好むと好まざるとにかかわらず「島の時代」になる。

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