レビュー

zooko012
2011年3月読了
「三月のライオン」以降の2ヶ月強、自分の中で将棋本ブームのうねりがとまらない。「ハム将棋」にこてんぱんにされながら、将棋連盟のHPをチェックし、(ルールすら知らなかったで)小学生用の「やさしいこども将棋入門」にまで手を出している。本著は、「羽生」だけを語ったものではなく、伝統と理数系的技術が融合した将棋の魅力、データ・研究合戦、新しい一手の権利関係、戦国時代に突入した若手を含めた棋界の状況等を紹介している。ルールを知らないものでも十分に楽しめる。ただ、棋譜がわかり、棋士の戦略の凄みがわかるのであれば、麻薬のように面白い本なのだと思う(頑張ろう)。いずれにせよ、勝ったのに、「もっとうまく指してくれれば、もっともっと楽しめたのに、簡単に終わらせてくれるな」と対戦者の投了直後に怒りを見せる羽生など、棋士は非常に魅力的。
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読書ステータス
読了
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