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山本周五郎長篇小説全集 第十四巻 楽天旅日記・花も刀も

山本周五郎長篇小説全集 第十四巻 楽天旅日記・花も刀も

山本 周五郎

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この本について

七十万石の大大名の嫡男である松阪順二郎は、側室一味の陰謀で国許に二十年も幽閉されていた。ある日、事態が急変し、秘密裏に江戸へ迎えられることになる。しかし、道中暗殺の企てによって命を落としかけ、着の身着のままで世間に放り出されてしまう。順二郎の存命を知った家臣たちは、行方を求めて奔走するが...。松阪順二郎曰く、「住んで食って着るということが、こんなに仮借のない激しいものだとは思わなかった」お家騒動の真っ只中で、世間知らずの若殿が巻き起こす痛快無比の物語『楽天旅日記』。剣一筋に打ち込む男の、失意の青春を描く『花も刀も』。“脚注”で楽しむ、新しい山本周五郎。

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レビュー

Yoo
Yoo
2017年12月読了
楽天旅日記は、藩の後継争いの結果、暗殺されそうになったが、九死に一生を得た若殿が主人公で、若殿の常人とはかけ離れた行動が楽しませてくれる。それにしても親の殿様があまりにも不甲斐なく、もしこんなのが殿になったら、領民はさぞ大変だろうなと思う。
花も刀もは、有名な剣客が主人公で、彼が幸せを掴もうともがく姿を描いている。思い込みが強く、人の意見をなかなか聞かないので、周りの事が理解できない。当人は至って真面目に頑張っているつもりだが、空回りばかり。山本周五郎だけあって、周りの人々が丹念に描いてあり、主人公に対して、「ああ、そこはそうじゃない」などと言いたくなってしまう。

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