この本について
七十万石の大大名の嫡男である松阪順二郎は、側室一味の陰謀で国許に二十年も幽閉されていた。ある日、事態が急変し、秘密裏に江戸へ迎えられることになる。しかし、道中暗殺の企てによって命を落としかけ、着の身着のままで世間に放り出されてしまう。順二郎の存命を知った家臣たちは、行方を求めて奔走するが...。松阪順二郎曰く、「住んで食って着るということが、こんなに仮借のない激しいものだとは思わなかった」お家騒動の真っ只中で、世間知らずの若殿が巻き起こす痛快無比の物語『楽天旅日記』。剣一筋に打ち込む男の、失意の青春を描く『花も刀も』。“脚注”で楽しむ、新しい山本周五郎。
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