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グレート・ギャツビー (新潮文庫)

グレート・ギャツビー (新潮文庫)

フィツジェラルド

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レビュー

zooko012
zooko012 2011年8月読了
「In my younger and more vulnerable years my father gave me some advice that I’ve been turning over in my mind ever since.」で始まるグレートギャツビーの冒頭の文章。

大学の教養時代の英語購読の時間に出会い、そのみずみずしさに度肝を抜かれた。そして、慌てて、名前だけ知っていたが軽んじていて読んでいなかったこの本を(日本語で)読んだ。これが自分が村上春樹好きになったきっかけでもあり(普通と逆で、フィッツジェラルド→村上春樹の順)、懐かしい。この小説は、ギャッツビーの栄光と愛を「僕」の視線で描いたものだが、自分は、ギャッツビーの人生ではなく、「僕」のギャッツビーや周りの人に対する立位置、感性に打たれる。この「僕」のあり方は、村上春樹の「僕」と似ていると思う。なお、グレートギャッツビーの冒頭と最期の文章は今でも何度も読み返してしまうほど愛している。本当に素晴らしいと思う。

本書は、その後、(我が愛する)村上春樹の翻訳もでた。悪くはないが、若いときに読んだ、野崎孝の訳がやはり馴染んでしまっている。野崎孝訳は、カポーティもサリンジャーも好みである。

*あと、大学の仏語購読で出会った短編小説集も気に入っていた。二人の姉妹が街をさまよう話と、男の子が暖炉のある家の中で森二関する空想を繰り広げる話がでていたように記憶している(何のこっちゃっといった感じだが)。その後、○十年も探しているが、作家名も失念していて見つけられていない。あの作者は誰だったのだろう?サローヤンを大人に仏蘭西的にした感じの小説だったが。。

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