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あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)

あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)

宮部 みゆき

4
23人が登録
2件のレビュー

この本について

「ふね屋」には五人の亡者が迷っていた。あかんべえする少女、美男の若侍、婀娜っぽい姐さん、按摩のじいさん、宴席で暴れたおどろ髪の男。亡者と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌わしい事件に関っていることに気づく。幾重もの因縁の糸はほどかれ、亡者は成仏できるだろうか?ファンタジーとミステリと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長篇。

みんなの評価

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レビュー

こまきよ
こまきよ
2013年2月読了
時代物の怪談。人間の汚い部分を個々の亡者をとおして表現しながらも、主人公の健気さでさわやかな物語になっている。この作者への安心感もあって落ち着いて読めた。
Yoo
Yoo
2016年1月読了
高熱を出して三途の河原まで行ったことでお化けが見える様になった娘おりんを中心とした時代劇。おりんの両親が開いた料理屋には5人のお化けがいて、彼らを一人一人成仏させていくのかと思ったが、そう言う訳ではなかった。彼らは、料理屋の隣りに以前あって、焼失して今は無い寺に因縁があり、その謎を巡って進んでいく。思った以上に怒涛のクライマックスで、これはテレビドラマにでもなりそうな話である。

読書ステータス

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