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大いなる看取り―山谷のホスピスで生きる人びと (新潮文庫)

大いなる看取り―山谷のホスピスで生きる人びと (新潮文庫)

中村 智志

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この本について

東京・浅草を少し北へ行けば、山谷のドヤ街。その一角に「きぼうのいえ」という小さな施設が誕生した。元蒸気機関車運転手、元731部隊員、元板前、元やくざ、元子守...。さまざまな事情を抱えながらも、ここへ辿りついた彼らは、残る日々を活き活きと過ごし、「最期」のときを迎える。一人ひとりの人生ドラマとそれを「看取る」人々との濃密な時間を追う。渾身のノンフィクション。

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2010年1月読了
何気なく買ってみたパターン。

でも、読み進めていくうちに引き込まれましたです。

山谷に建てられたホスピス。そこに住まう人達は言ってしまえば「死を待つ人々」。でも、その人それぞれにそれぞれの人生があることを知ると、単に死を待つという訳ではなく、「死と向かい合う」と言う形がおぼろげながらにですけど、見えてきたような。

ヤクザ上がりの人もいれば、第二次世界大戦中に731部隊にいたという人、不倫をしてでも気持ちを貫いた人、いろんな人がいろんな死に向かい合っていく様にはある種の感慨を覚えずに入られませんでした。

どうしても「死」って直面するまでは目をそらしてしまうんだなーと改めてしみじみ。

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