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プリンシプルのない日本 (新潮文庫)

プリンシプルのない日本 (新潮文庫)

白洲 次郎

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1件のレビュー

この本について

「風の男」、そして「占領を背負った男」―戦後史の重要な場面の数々に立ち会いながら、まとまった著作は遺さなかった白洲次郎が、生前、散発的に発表した文章がこの一冊に。「他力本願の乞食根性を捨てよ」「イエス・マンを反省せよ」「八方美人が多すぎる」など、日本人の本質をズバリと突く痛快な叱責は、現代人の耳をも心地良く打つ。その人物像をストレートに伝える、唯一の直言集。

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2007年3月読了
こんな方が日本にいらっしゃったことを知らなかった事が恥ずかしいです。

下手な戦争ものの小説なんか読むより、その第二次大戦戦後の当時の様子がひしひしと伝わってきます。情景的と言うより、人間の内面をえぐる感じで。

うちの憲法の「天皇は国家の象徴である」の「象徴」と言う言葉を当てたのはこの方。そもそも、考えてみれば、当時の憲法はGHQの、アメリカから押し付けられたものですものね。もともとはSymbolだった訳で。

無知すぎました。。

さらには、「何を何がどうかしない間は『戦後』は終わらない、とか『戦後』はまだ続いているとかいうことをよく耳にする。私は『戦後』というものは一寸やそっとで消失するものだとは思わない。前の戦争が厳然たる事実である限り、歴史の一頁は永久に残ると考える。戦後は永久に続くと言う考え方だ。」

はっとさせられました。

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