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しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

佐藤 多佳子

4.3
21人が登録
1件のレビュー

この本について

俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。だけどこれが困りもんばっかりで...胸がキュンとして、思わずグッときて、むくむく元気が出てくる。読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。

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レビュー

しもだ
しもだ
2013年2月読了
成長の兆しを探す落語家、吃音症のテニスコーチ、意地っ張りな小学生、無愛想な美女、面と向かっては毒を吐けるのに解説では黙ってしまう野球選手……この五人が集まって、落語を通して自身の世界を開いていく話。喧嘩や恋愛など日常的な事件を含みつつ流れるような日本語は圧巻で、案外この本自体が、壮大な一席の落語なのかもしれない。

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