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ヰタ・セクスアリス    新潮文庫

ヰタ・セクスアリス 新潮文庫

森 鴎外

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1件のレビュー

この本について

哲学講師の金井湛君は、かねがね何か人の書かない事を書こうと思っていたが、ある日自分の性欲の歴史を書いてみようと思いたつ。六歳の時に見た絵草紙の話に始り、寄宿舎で上級生を避け、窓の外へ逃げた話、硬派の古賀、美男の児島と結んだ三角同盟から、はじめて吉原に行った事まで科学者的な冷静さで淡々と描かれた自伝体小説であり掲載誌スバルは発禁となって世論をわかせた。

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2010年1月読了
うむー、★三つか四つか迷いましたが、新世界を見せてくれたってことで★四つ。

言ってしまえば「主人公である金井青年の性的遍歴を綴った一冊」。これに尽きます。っても、そんなどぎつい性的描写がある訳では無いんですけど。なんでしょ、この物語全体に漂う淫猥な雰囲気。

英語とかドイツが文中にポイポイ出てきますけど、ページ数もそれほどでもないし文自身は読みやすいので思ったより楽に読めました。

にしても、なんで森氏はこれを書こうと思ったんだろうと悩みを抱かせる一冊でした。

と、タイトルは「VITA SEXUALIS(ウィタ・セクスアリス)」と言うラテン語なんですね。性欲的生活。

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