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レビュー

以前は話を追うのに精一杯で何も分からなかったが、思春期をとうに過ぎた今、改めて感じだことが沢山あった。
難しいことは分からないのだけれど、この本を読む中でそこに当たり前にある、いつも身近に当たり前にあるような事を言葉にしてくれているような不思議な心地良さや心地悪さを感じた。
漠然とした悲しさ、切なさ、喜び。
言葉にうまく出来ない感情や感覚を追体験している感覚があった。
ああ、その気持ち分かるなあ!とか、この感覚、そうなんだよ、こう言葉に出来るのか…!みたいな感覚。
また、少年カフカと同年代だった頃よりも今では私自身成長したからだろうか。少年を見守るような、暖かな気持ちも感じた。以前は分からなかったが、なんだかんだ少年なんだな…という、初々しさを感じたり。
今も昔も変わらないのは、村上さんの書く文章の波に身を任せるのはとても心地が良い、ということ。
心の中にさざ波を立ててくれる。だけだも不思議に凪いだ気分というか…うまく言えない!!
ストーリー自体の感想は下巻を読み終えてからで。
分からない、理解出来ない部分、表現や比喩も多々あるのでもっと本を読まなくては!!
まずは覚書程度で。

カラスと呼ばれる少年の正体
ジョニー・ウォーカーの言ってた魂で作る笛とは?
なぜ主人公はカフカと名乗ったのか
主人公が意識を失っていた間に起こった出来事
ナカタさんの能力(魚などを空から降らせる)について
田村カフカの姉とは誰なのか
それにしても私は村上春樹の作品を誤解していたのかもしれない。前評判というか、世間の評価では良書と呼ばれるのに対して、無駄な性的描写、風呂敷を広げるだけなどの悪評を耳にしていたので、あまり期待せず、しかし有名な作者だから一冊ぐらいは読んでおこうと思って本書を読み出した。なんと読みやすいのだろう。些か言葉の選択が難解であったり、やはり性的表現が目立つ箇所もあるが物語の進行に必要だと言えば必要である。
とにもかくにも下巻を早く読みたい。
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