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古都 (新潮文庫)

古都 (新潮文庫)

川端 康成

3.8
17人が登録
3件のレビュー

この本について

捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない...。古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。

みんなの評価

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レビュー

パンダ
パンダ
2012年3月読了
春の京都が一番好き。
なみえい
なみえい
2013年1月読了
P43/「人間は--女もそやけど、なるべくな、とことんまでな、言うことは変えんとおきやすや。」

P101/「北山杉みたいな子は、そらもう可愛いけど、いやへんし、いたとしたら、なんかの時に、えらいめにあわされるのとちがうやろか。木かて、まがっても、くねっても、大きなったらええと、お父さんは思うけど……。」

P151/「人間は名残りを惜しむのが、かんじんどす。」

P269/小説に作者の「あとがき」などは無用であるが、『古都』は新聞掲載のものをこの本でずいぶん直したので、そのわけを書きそえておきたかった。



にとり
にとり
2013年8月読了
さらさらしていて柔らかい

読書ステータス

読了 14人
読みたい 2人