この本について
もし「歌」について語る機会があるのならば、断絶という一語で足りてしまう。遠い遠い昔に生まれた「歌」は、ある時に一首の例外もなくカクリヨ幽現界に消えた。それから後に、僅かずつではあるが「歌」は還ってきたが、昔の人たちのようにただ無邪気に楽しむことはできない。「歌」のありかたは、根本から変わってしまったのだ。白髪の青年・祝園完道と類なき天才歌人・帳ノ宮真晴の命運が交錯する―失われてしまった和歌を仲立ちに。新星、大桑八代がおくる、三十一文字を巡る物語...。第7回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作。
読書ステータス
読了
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