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数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)

数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)

山下 和美

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レビュー

zooko012
zooko012 2012年2月読了
「柳沢教授の生活」の山下和美が「数寄屋」を建築するエッセイコミックである。もともと家物、骨董系、数寄者(まさに「へうげもの」の古田織部)には興味がある自分としては読まざるを得ない。しかし、「やっちまったよ1戸立て」でもそうだったが、「土地」との運命のめぐりあいや、資金調達の苦労(筆者はリーマンショックで財産を失っている)の傍論部分も興味深い。本著は加えて、筆者の子どもの頃の家の記憶、不動産購入の失敗、隣人とのトラブルなど、筆者の家史として読んでも楽しい。とはいえ、楽しみなのは、まさに「数寄屋」としての特殊性のところであり、この部分は2巻目後半以降から。3巻は「順調な建築に襲いかかる大震災」といった内容のようであり、今から、楽しみである。

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