
レビュー

zooko012
2011年8月読了
所収の「黄色い本」は、思春期の少女が「チボー家の人々」を読みふける様を描写しただけの漫画である。しかしながら、ここに、「本を読まずに居られない人」に「本」がもたらすことのできることの全てが描かれる。紛れもない大傑作である。高野文子の「棒がいっぽん」の「美しき町」も、ごく短い短編であるが大傑作。