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レビュー

3月13日13時13分に、13人の人間が現実世界で命を落とし、それによりパラレルワールドへ。そこでは動物もいなければ他の人間もいない。食料も尽きていくのみで、地震や大雨どの天災により東京が崩壊して行く。
そんな中でも主人公の兄弟、特に兄を中心に生きる希望を失わずに現実世界に戻る策を探し続ける。
同行メンバーには男、女はもちろん、老人や赤ん坊など、あらゆる世代がおり、その各々で問題を抱えている。それはまさに現代社会の投影。今まで善とされてきていたものがそこでは悪となるなど、善悪の判断や今までの常識がそのまま通用しない世界。
命を落とすものがいるごとに結束を強めるものの、ゴールが見えない中で諦めるものも出てくる。最終的には最後の最後まで生きることを諦めなかったものたちはまた現実世界に戻れ、それ以外のものたちは現実世界でも亡くなったまま。
大事なのは先が見通せない中でも希望を捨てないこと、現状で自分ができることを他人のために惜しみなく行ううこと。
この本を読んでいる人(26人)

ogggitan
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びわびわ
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