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架空通貨 (講談社文庫)

架空通貨 (講談社文庫)

池井戸 潤

3.3
19人が登録
1件のレビュー

この本について

女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻した―。かつて商社マンだった社会科教師の辛島は、その真相を確かめるべく麻紀とともに動き出した。やがて、二人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。江戸川乱歩賞受賞第一作『M1』を改題。

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レビュー

あおみ
あおみ
2012年2月読了
2012年度1冊目。2012年度始まり。(〜2013.2.20)

まず、素晴らしきは著者の構成力である。幾多の人物がそれぞれ味のある個性を発揮しつつ、交錯していく様は圧巻である。「金」という現実極まりないものがテーマである以上、登場人物の行動、思考もみな現実的であり、大団円ではない終わりも現実を感じさせた。しかし、そこには未来への希望が確かにある。

読書ステータス

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