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紙コップのオリオン

紙コップのオリオン

市川 朔久子

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1件のレビュー

この本について

中学2年生の橘論里は、実母と継父、妹の有里と暮らしている。ある日、学校から帰ると、母親が書き置きを残していなくなっていた。一方、学校では、轟元気と河上大和、そして水原白とともに、創立20周年記念行事の実行委員をやることに。記念行事はキャンドルナイト。校庭に描くことになった冬の星座に思いをはせながら、論里は自分と、自分をとりまく人たちのことを考えはじめる。『よるの美容院』で講談社児童文学新人賞受賞待望の第2作!

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レビュー

schazzie
schazzie
2015年1月読了
学校の催しで、校庭にキャンドルを並べて星座を描こうとする中学生達。星とキャンドル。どちらか1つでも感動を呼ぶのに、この2つの合わせ技は強力。家族の事、友達の事、中学生なりにいろいろあるけど、辛い事も嫌な事も乗り越えて前向きに進んで行く。キャンドルの灯りと星空は皆の心を結びつけ、美しいクライマックスとなる。私自身もキャンドルの灯りに心を救われた経験があるので、大いに共感を覚えて感動した。そして、皆が宇宙の事を考えていたら戦争など起こらないというある数学者の言葉を思い出した。児童書ではあるが、大人も十分に感動する素敵な話。

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