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東インド会社 巨大商業資本の盛衰 (講談社現代新書)

東インド会社 巨大商業資本の盛衰 (講談社現代新書)

浅田 實

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この本について

東方の夢、胡椒がシナモンが茶が、ロンドン庶民の食卓に到達した。「楽園」の物資を運ぶ東インド会社は、世界をヨーロッパに収斂させる。貿易を牛耳り、インドの支配者となった一大海商企業の盛衰とその時代を読む。 商業革命――家屋の新築は都会でも田舎でも相次いだ。造船も盛んだったし、農業面の改良もすすんだ。オランダとの戦争やロンドン大火、ペストの流行といった災害もみられたけれども、このころの英国は全体として生活水準が向上した時代であった。物質的繁栄の時代であった。1665年から1688年までの間に、国民所得は8パーセント上昇し、全体として国富は23パーセント増加したと、当時の人は計算している。しかしこのような経済的発展は何によってもたらされたかというと、何よりも外国貿易の拡大によっていた。外国貿易こそが、当時イギリスの経済発展を支えたリーディング・セクターだといってよかった。一人当たりの年収をひき上げる上で、大商人と海上貿易業者の果たした役割が大きかったと、経済通であったグレゴリー・キング(1648――1712)も述べている。――本書より

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