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曖昧力―日本人が育んできた“生きる知恵”

曖昧力―日本人が育んできた“生きる知恵”

多湖 輝

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あづまパパ
あづまパパ
2010年2月読了
冒頭に出てくる日本人ジョークがおもしろかった。

‘海外駐在のビジネスマン夫婦三組が、船上で海賊に襲われた。有り金全部か妻か、どちらかを差し出せと言われた。
アメリカ人の夫は、こう言った。「(そっと小声で)有り金も全部渡すから、女房も連れて行ってくれ」
中国人華僑は、こう言った。「有り金全部より女房のほうが高いよ。女房を渡したらいくらくれるんだい」
日本人の夫は、こう言った。「    」’

‘沈没する豪華客船タイタニック号の映画を見て、なぜ救命ボートに女性や子どもを先に乗せるかを三国の人に聞いた。
イギリス人は、「それは、真に紳士的な行為だからです」と答えた。
アメリカ人は、「それは、真に英雄的な行為だからです」と答えた。
日本人は、「それは、     」と答えた。’

‘巨大なインド象を見て、興味を感じた三国の人間がそれぞれひそかにこう思った。
フランス人は、こう思った。「象は、この巨大な体で、どうやってセックスするのだろう」
アメリカ人は、こう思った。「象を、ビジネスで生かすにはどうすればいいだろうか」
日本人は、こう思った。「象は、     だろうか」’

最初の答は「まず、本国に聞いてみます」。次は「みんながそうしていうから」。
三つ目は「日本人をどう思っている」。

日本人の主体性のなさ、付和雷同を刺すジョークではあるが、実はその本質は
日本人の柔軟性と包容力を表している、との解説あり。なるほど。

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