レビュー

zooko012
2011年4月読了
郵政不正冤罪事件における検事の証拠改竄事件をスクープした朝日新聞のノンフィクションである。ここで語られる事件経緯は、報道されたものと同じであり、真新しいものは特にない。しかし、記者らが、自分自身が反対勢力から潰されることに怯えながらも、記者魂でこのスクープに漕ぎ着けたことがよくわかる。この事件は世間では衝撃をもって受け止められたが、検察において、この手の握りつぶしは決して珍しくなく、埋もれている不正・冤罪が多数あること、そのことを薄々裁判所が勘づいていても目をつぶってきたことについては、心さなくてはいけないと思う。
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