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嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)

嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)

エミリー ブロンテ

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ぼんぼん
ぼんぼん
2008年6月読了
おもしろかった!と言い切るにはあまりにも悲しいお話なのですが。
愛して憎んで愛して恨んで愛して傷つけて愛して死んで。
狭い世界の息が詰まりそうな濃密な人間関係、色んな意味で弱い人間から容赦なく淘汰されていく虚無感、純粋だった子供たちがゆがみながら生きていくしたたかさを身に着けていく過程・・・。めまぐるしくて酔いました。
 
それにしても、ヒースクリフとは本当はどんな人間だったのだろう。
ヒースクリフの一生ってなんだったのだろう。。
ヒースクリフが自分の胸のうちを吐露することはこの長い物語の中でもほんの数場面しかなかったのだけれど、そのひとつひとつが胸にずしんずしんと重りのようにのしかかってきました。
暴力的で利己的でどうしようもない人間のはずなのに、その内側にある心の叫びが。孤独に圧倒されて潰されそうで・・・。
魂ゆさぶられました。
 
☆追記(6月2日)
これ「愛の嵐」の元ネタになってたって知らなかったー。。。びっくり。
学校やすみのときとかちょくちょく見てました。
要潤や勝地君がヒースクリフだったのね。
昼ドラ文学つながりで次は田園交響楽でも読もかな。

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