この本について
江戸時代は、西洋文化に毒されず“良き日本文化”を育んだ時代といわれてきた。しかし、江戸の現実に一歩踏み込めば、否応なく社会の暗部が目に入ってくる。そこには猥雑で血なまぐさい、陰惨な事件が繰り広げられていた。人間の生首をネタに強請を行う浪人。自らの体の肉を削ぎ落とし、主君に喰わせる家来。不義密通を制裁する猟奇的な私刑などなど。著者が長年にわたって集めた膨大な「史料ファイル」を元に、江戸の奥深い“闇”に鋭く切り込む。
読書ステータス
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