レビュー

zooko012
2011年8月読了
五十路の坂を越えた著者は老母と二人暮らし。庭で野良猫が5匹の子猫を出産して、静かな生活が一転賑やかに・・・。この著者の文章は、平明で簡潔であるが、大事な何かを伝える術がある。本書にしかり、お茶について綴った「日日是好日」(好著)にしかり、猫やお茶を語りながら、迷いつつ背筋をピンと伸ばして歩んできた著者の来し方が自ずと浮かび上がる。そのあたりが、単なるそのへんのエッセイにおさらまらない価値である。
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