この本について
その名を知らぬ者はない高級娼婦、『黄金のロクサリーヌ』。彼女は客として訪れながら自分に指一本触れようとしない海軍士官、ガッシナと言葉を交わすうちに急速に惹かれていく。そしてガッシナもまた―。生き別れの妹を救うため、良い条件の金持ちに身請けされねばならないロクサリーヌと海将メムノンの元で将来を嘱望されるガッシナ。許されるはずのない恋は一途な二人を呑み込み、激情の渦に運んでいく。榛名しおりが放つ渾身のヒストリカルロマン。
読書ステータス
読了
1人