この本について
若い日の夢を踏みにじられ、自分の可能性を安全性とひきかえに手放し、よりよい人生を求めようとしなくなった人々―他人だけでなく自分にさえ捨てられてしまった廃品同様の人間を拾い出し、生ける屍のような状態から甦らせるのが、その老人の仕事だった。ある吹雪の日、私はその老人と出会った。当時、雑誌社の社長だった私は、成功の頂点にいながらも、加速度的に増える仕事に追われ、心身ともに打ちのめされていた。それから1年あまりの親交ののち、老人は忽然と姿を消してしまう。100日間くりかえし読みつづけると人生が変わる「神の覚え書き」という不思議な文書だけを残して...ナポレオン・ヒル・ゴールドメダル賞受賞作家が贈る、包容力と叡知にみちた、大人のための物語。