この本について
どんなに深い絶望からも人は起ちあがらざるを得ない。すでに半世紀も前に、海も空も大地も農薬と核に汚染され、それでも草木は根づき私たちは生きてきた。しかし、と著者はここで問う。再生の目標はどこにあるのか。再び世界の経済大国をめざす道はない。敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、実り多き「下山」を思い描くべきではないか、と。「下山」とは諦めの行動でなく新たな山頂に登る前のプロセスだ、という鮮烈な世界観が展望なき現在に光を当てる。成長神話の呪縛を捨て、人間と国の新たな姿を示す画期的思想。
みんなの評価
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5
4
3
2
1
レビュー

いろいろ
2012年1月読了
作者の短文の想いを集めた感じ。なかには同じ文面が繰り返し出てくる。今、気になっていることを、列記したような。それが多く、巻末にもまとまりがないのが、ちょっと残念です。
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