メニュー
椿の海の記 (河出文庫)

椿の海の記 (河出文庫)

石牟礼 道子

4
1人が登録
1件のレビュー

みんなの評価

4
5
0件
4
1件
3
0件
2
0件
1
0件

レビュー

miyan
miyan
2016年9月読了
あとがきで、ある作家の方はこの本を
評価しがたい、といっていました。
まさにそうなのかもしれません。

まるで、夢の中をそのままさ迷い歩いているような
不思議な作品です。
まさしく著者の自伝的な作品でしょう。

古臭い、と思ってしまいますが
そんなことはありません。
よく読んでみると今でも差別が根強い
ある業種が出てきます。

はっきり言ってしまえば、今よりも
昔のほうがそういう人たちの
風当たりはきついものがありました。

物のように扱われ、
挙句はまだ少女のぽんたが死んでも
葬式すらあげてもらえないのです。
それがどれほど悲しいことか…

ちなみにここではまだあの企業は牙をむいてはいません。
ただし、ここでは触れられないものの
後にそういうことがあったことだけは記述してあります。

この本を読んでいる人(1人)

読書ステータス

読了 1人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します