この本について
猫を拾った男女をめぐる不思議なラブストーリーをはじめ、人生の一断面を切り取ったスケッチやSF、奇譚など、ブラッドベリのすべてが詰まった短篇集。未発表初期作品から新作まで全21篇。
みんなの評価
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レビュー
レイ・ブラッドベリの短編集。かなりな部分が、アメリカの文化に根ざしていて、理解が難しいと感じた。「猫のパジャマ」は、素晴らしい人と言う意味があるのだそうな。表題作は、心が温かくなる話。「さなぎ」は、黒人青年と白人青年との交流を描いた作品。そう言えばマイケルジャクソンも段々白くなると言う話があったっけ。作者の人種にとらわれない執筆姿勢がわかる作品。「趣味の問題」は、地球人が訪れた先のある惑星に住む蜘蛛型異星人の視点から書かれた話で、秀逸だ。書いた当初は、地球人視点で書き直せなどと言う見当違いなことを言われ、お蔵入りになったとは、信じ難い。酋長万歳は、インディオの賭場で米議員が合衆国を巻き上げられると言う奇想天外な話。こんなことをよく思いつく。賢い酋長に万歳！
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