この本について
「私」はアパートの一室でモツを串に刺し続けた。向いの部屋に住む女の背中一面には、迦陵頻伽の刺青があった。ある日、女は私の部屋の戸を開けた。「うちを連れて逃げてッ」―。圧倒的な小説作りの巧みさと見事な文章で、底辺に住む人々の情念を描き切る。直木賞受賞で文壇を騒然とさせた話題作。
みんなの評価
4.8
5
4
3
2
1
レビュー

zooko012
2014年6月読了
面白くないわけでない。文章も悪くない。でも、ひっかかる。世に評価されているらしいこの小説について、この作家は1冊しか読んでないのに偉そうにくさすのもどうかと思うが、以下、その感想を書いておく。
① 既視感あり。ストーリーも、私小説としてはありきたり
② 「業」「落ちる」「闇」「汚さ」「弱さ」「人生」とか、世間に対する違和感とか、そのような言葉を直接的に多用すべきではないだろう
③ 私小説としての新味、削っていって残るその作家固有の真実(?)みたいなのが感じられない
④ 結局、「ためにする」私小説なのではないのか
東京から来て生島の人生を「見物」に来た山根が、生島、セイ子さんを前に、何を言っても、「OK、OK」というところは面白かった。
① 既視感あり。ストーリーも、私小説としてはありきたり
② 「業」「落ちる」「闇」「汚さ」「弱さ」「人生」とか、世間に対する違和感とか、そのような言葉を直接的に多用すべきではないだろう
③ 私小説としての新味、削っていって残るその作家固有の真実(?)みたいなのが感じられない
④ 結局、「ためにする」私小説なのではないのか
東京から来て生島の人生を「見物」に来た山根が、生島、セイ子さんを前に、何を言っても、「OK、OK」というところは面白かった。
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