この本について
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私たちはチャーリー・ゴードンと同じである。無知で産まれた人間が成長して学習し、やがて老いて曖昧になり死んでいく。そんな過程を圧縮して送っている。確かに知能の振り幅は極端になってはいるが、彼自身は短時間に濃縮された人生を体験している。だから、読者はさまざまな場所で自分と彼の同一性を発見できる。
作者はキリスト教文化圏だから、バックボーンで知性は悪なのか?みたいな雰囲気も漂っている。知能、知性が人間の悪性や軋轢なんかを生み出したりして、彼は苦悩を背負ったが、最終的に幸せだったんだろうな。
ちなみに障害者も人間だというチャーリーの台詞は、複雑な思いに駆られる。彼らの世界、私たちの世界・・・同じであって別もの。現実にそびえる高い壁の存在は否定できない。どうやって、見下さず、目をそらさず、彼らと接していくのか、それを考えるのが我々側が持っている課題なのだろう。
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